【上映館情報】
青森県:青森松竹アムゼ(近日公開)
東京都:池袋シネマ・ロサ(4月21日~)
東京都:アップリンク吉祥寺(4月21日~)
神奈川県:シネマジャック&ベティ(近日公開)
神奈川県:あつぎのえいがかんkiki(4月21日~)
静岡県:シネ・ギャラリー(6月2日~)
富山県:ほとり座(近日公開)
大阪府:シネ・リーブル梅田(6月9日~)
京都府:アップリンク京都(6月9日~)
広島県:横川シネマ(近日公開)
広島県:シネマ尾道(近日公開)
福岡県:KBCシネマ(4月28日~)
宮崎県:宮崎キネマ館(5月19日~)
ロシア、終わりの始まり
我々はいま
歴史の目撃者となる
Introduction
ロシア連邦初代大統領ボリス・エリツィンの後を継ぎ、2000年に第2代大統領に就任したウラジーミル・プーチン。当時の憲法上の制限から2期で退いたものの、2012年の大統領選で復帰。実質的に、プーチン政権は20年以上にわたり続いている。プーチンはいかにして権力を握り、現在の統治国家を築き上げたのか。プーチンの大統領選挙PR用に撮影を依頼されたヴィタリー・マンスキー監督は、引退を宣言したエリツィンの指名を受け1999年12月31日、プーチンが大統領代行に就任してからの1年間を追った貴重な映像を編集して、1本のドキュメンタリーを完成させた。大統領選挙活動では控えめな印象のプーチンだが、徐々にベールの奥に隠されていた本性が見えてくる。その過程はまさに心理スリラーの様相。自身の後継者としてプーチンを20人の候補者から選んだエリツィンだが、やがて自分が利用されていることに気が付き、丸1年後の自宅でのインタビューでは、プーチンについて「赤」と断言するまでに……。大統領就任後、第二次チェチェン紛争、五輪のドーピング、ウクライナ侵攻が始まったほか、プーチンに逆らった人々の亡命、投獄、死もあった。今だからこそ新たに気づくことがある、若き日のプーチンを映した、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞受賞作。
STORY
1999年12月31日、この日、ロシア連邦初代大統領ボリス・エリツィンが辞任した。彼は自身の後継者としてウラジーミル・プーチンを指名、3ヶ月後に行われる大統領選挙までの間、ロシアの新しい憲法、国旗は若き指導者に引き継がれた。プーチン大統領候補の選挙用PR動画の撮影を依頼されたヴィタリー・マンスキー監督は、大統領選挙への出馬表明をせず、公約を発表しないまま、名目は違えど“選挙運動”を展開するプーチンの姿を記録していく。ロシア各地へ足を運び、諸問題の解決、第一次チェチェン紛争の"英雄"たちへの慰問や恩師との再会を"演出"したプーチンのPRチームは、国民が抱く彼のイメージを「強硬」から「親身」へと変化させる。マンスキー監督は、オフィシャルカメラマンながら、ソ連時代の旗や国歌が使用されていることに不安を覚え、プーチンに直接斬り込んでいく。1999年と2000年の大晦日、2000年3月26日の開票日当日の、エリツィン元大統領の自宅での貴重映像を辿ることで、プーチンの本当の姿が炙り出されていく。
CAST
ウラジーミル・プーチン、ミハイル・ゴルバチョフ、ボリス・エリツィン、トニー・ブレア、アナトリー・チュベイス、ベロニカ・ジリナ、ライサ・ゴルバチョフ、ミハイル・カシヤノフ 、ミハイル・レシン、ドミトリー・メドヴェージェフ、グレブ・パブロフスキー、クセーニャ・ポナマロワ 、ウラジスラフ・スルコフ
STAFF
監督・脚本・撮影、出演:ヴィタリー・マンスキー
編集:グンタ・イケレ
2018年/ラトビア・スイス・チェコ・ロシア・ドイツ・フランス/1時間42分/カラー/1.85:1/5.1ch/ロシア語/原題:「PUTIN’S WITNESS」/監修:岡部芳彦/配給:NEGA
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